USXM7とはなんですか?
SUSXM7は、オーステナイト系ステンレス鋼の一種で、特に冷間加工に適した材料です。
SUS304をベースにして、機械的特性や成形性を向上させるためにマンガン(Mn)を追加したものです。よくネジやボルト、ナットなどの冷間鍛造製品に使用されます。
1. SUSXM7の成分: SUS304を基に、マンガン(Mn)や銅(Cu)が添加されています。
炭素(C)の含有量が若干少なく、これにより加工硬化を抑制し、冷間加工がしやすくなっています。
2. 主な特徴:
冷間加工性: SUSXM7は、SUS304に比べて冷間加工がしやすいのが特徴です。ネジやボルトのように、塑性加工が求められる製品に適しています。加工中に硬くなりにくく、製造工程がスムーズに進みます。
耐食性: SUS304と同様の耐食性を持っています。これは、マンガンや銅の添加が耐食性を損なうことなく、加工性を向上させているためです。
機械的特性: SUSXM7は、冷間加工後でも適度な強度を保持します。これにより、加工後の部品の性能も確保されます。
耐錆性: SUS304と同様に、錆びにくく、長期間にわたって安定した耐久性を提供します。
3. 用途:
ネジ、ボルト、ナットなどの締結部品: 冷間加工性が高いため、これらの部品の製造に適しています。
建築部材: 耐食性と強度が求められるため、建築用の構造部品や装飾部材としても使用されます。
機械部品: 高い成形性と耐食性が必要な機械の小型部品にも利用されます。
まとめ:
SUSXM7は、SUS304をベースにマンガンや銅を添加し、冷間加工性を高めたステンレス鋼です。特にネジやボルト、ナットなどの締結部品に適しており、成形性が高く、耐食性や強度もバランスよく保持されています。