オロル処理を施した製品の性能を長期間維持するためには、以下のメンテナンスが推奨されます。
1. 日常的な清掃 使用する洗剤:中性洗剤を使用してください。 清掃方法:柔らかい布やスポンジ(メラミン樹脂のスポンジも使用可)で表面を優しく拭き取ります。 避けるべきもの:研磨剤入りの洗剤や硬いブラシ、金属たわしは使用しないでください。 これにより、表面の光沢や抗菌性、防汚性を維持できます。
2. 酸・アルカリとの接触を避ける 酸性洗剤(pHが3以下))、あるいは、アルカリ性洗剤(弱アルカリ性(pH8-11)、強アルカリ性 (pH12-14))のような強い酸性あるいはアルカリ性物質と接触すると酸化皮膜が損傷し、色ムラ や性能低下の原因となる可能性があります。
3. 定期的な点検
表面の状態確認:傷や変色がないかを定期的にチェックしてください。
異常が見られた場合:製品の使用を一時停止し、専門業者またはオロル株式会社に相談することを おすすめします。
オロル処理は、ステンレス(SUS)素材の表面に新たな金属皮膜を付加する処理ではなく、
素材表面に形成される極薄の酸化皮膜によって発色する表面処理です。
そのため、表面の硬さや耐摩耗性は、SUS素材そのものと同等となります。
めっきのように硬質な層を「のせる」処理ではないため、
擦れや接触によって傷が入った場合には、傷ついた部分の発色が抜け、下地のステンレス色が現れます。
これは皮膜の剥離ではなく、発色を担う酸化皮膜が局所的に損なわれるために起こる現象です。
なお、オロル処理は再処理が可能であり、
再処理を行うことで発色を回復させることができます。
その際の寸法変化は、約0.5ミクロン程度の減肉にとどまり、
多くの装飾部材や設備部品において、実用上ほとんど影響のないレベルです。
この特性から、オロル処理は
・意匠性を重視する部材
・常時摩耗が発生しない箇所
・建築・設備・装飾用途
などに適した表面処理として採用されています。
摩耗条件が厳しい用途については、使用環境を踏まえた上でのご提案が可能ですので、事前にご相談ください。