ステンレス発色に光沢性を持たせる処理を施してます。 これにより、発色時に光輝性のある特徴的な色合いと色調の均一性をかもし出します。光の反射、屈折による干渉作用を使い、ステンレス表面に色を発する技術のため、光の当たり方(強さ、弱さ、角度など)により、様々な色彩変化を表現することが可能です。 塗装の色合いとは違った表現のため、意匠面に光沢性のあるあらたな変化を得ることができます。
オロル処理は、ステンレス鋼(SUS)が本来持つ不動態皮膜を成長させる表面処理技術です。
酸化力の強い特殊な薬液を用いることで、ステンレス表面に自然に形成されている酸化皮膜を、均一かつ安定的に厚く成長させます。
通常、ステンレス鋼の表面には約10nm(ナノメートル)程度の非常に薄い透明な不動態皮膜が存在しています。この皮膜があることで、ステンレスは高い耐食性を発揮しています。
オロル処理では、この不動態皮膜をさらに成長させ、膜厚が約100nm前後になると、人の目には「色が付いた」ように見える状態になります。
しかし、実際に顔料や染料で着色しているわけではありません。
見えている色は、皮膜そのものの色ではなく、光の干渉現象によるものです。
成長した透明な酸化皮膜に光が当たると、
・皮膜表面で反射する光
・皮膜内部を通り、金属表面で反射して戻ってくる光
これらの光が重なり合い、特定の波長の光が強調されることで色として認識されます。
この現象を干渉色と呼びます。
身近な例としては、シャボン玉や油膜が挙げられます。
シャボン玉の膜自体は透明ですが、光が当たると虹色に見えます。
オロル処理もこれと同じ原理で、透明な薄膜と光の相互作用によって発色しているのです。
このため、オロル処理の発色は
・表面に異物を付着させない
・膜が剥がれない
・ステンレス本来の耐食性を損なわない
といった特長を持ち、意匠性と機能性を両立した表面処理として活用されています。