オロル処理の色の密着性について教えてください。
オロル処理の発色は、めっきや塗装のように別の物質を表面に付着させているものではありません。
ステンレス鋼そのものの不動態皮膜(酸化皮膜)を成長させることで発色しているため、日常的な使用環境においては、密着性の面で特に問題はありません。
■ 剥がれや異物混入について
オロル処理は、塗膜やめっき皮膜のように
・層が浮く
・剥がれ落ちる
・粉状になって脱落する
といったことが起こりにくく、剥離による異物混入の心配がないのが大きな特長です。
そのため、衛生性や安全性が求められる分野でも評価されています。
■ 使用環境による注意点
一方で、オロル処理の発色層は非常に薄い酸化皮膜で構成されています。
そのため、
・繰り返し強く擦れる部分
・硬い物との接触や衝撃
・エッジ部への集中した力
などが加わると、皮膜が削られ、色が薄くなったり、剥げたように見える場合があります。
これは、色が「剥がれた」というよりも、酸化皮膜そのものが摩耗した状態です。
■ 適した用途について
オロル処理は、
・意匠性
・耐食性
・衛生性
を重視する用途に適しており、激しい摩耗や衝撃が常時加わる部位には注意が必要です。
使用環境や用途によっては、設計段階での工夫や、事前の評価をおすすめしています。