ステンレスは腐食しますか?

ステンレスは一般的に、高い耐食性を持つ金属です。

ただし、特定の条件下では腐食が起こることがあります。

ステンレスの腐食にはいくつかの種類がありますが、代表的なものに以下のようなものがあります。

普通腐食:ステンレスの表面に付着した汚れや酸化膜により、腐食が進行します。一般的に、これはステンレスの表面の美観を損ねるだけで、機械的な強度には大きな影響を与えません。

孔食:ステンレスの表面に小さな穴が開き、その後穴が拡大していく現象です。特に海水中や酸性雨が多い環境下では発生しやすく、素早い対処が必要です。

熱腐食:高温下での腐食現象です。高温でステンレスが酸化すると、表面に酸化膜が形成され、その後剥がれてしまい、腐食が進行してしまいます。

応力腐食割れ:強い応力が加わった場合に、ステンレスが亀裂を生じてしまう現象です。通常、蒸気ボイラーや化学プラントなどの高温・高圧の環境下で発生することが多いです。

これらの腐食現象を防ぐためには、ステンレスに適したメンテナンスが必要です。例えば、定期的なクリーニングや酸化膜の除去、塩分や酸性の強い環境下での使用を避けるなどが挙げられます。また、必要に応じて、耐食性に優れた塗装やコーティングの施工も有効です。