オロル処理による抗菌性については?
オロル処理そのものが抗菌剤を付与する処理ではありませんが、
鏡面仕上げに近い状態まで電解研磨を行い、その後に発色処理を施した場合、抗菌性を高める可能性があります。
■ 抗菌性が期待できる理由
抗菌性は、主に表面状態(粗さ・凹凸)に大きく影響されます。
電解研磨を行うことで、
・表面の微細な凹凸が減少する
・汚れや菌が付着・滞留しにくくなる
・洗浄性が向上する
といった効果が得られます。
その鏡面に近い平滑な表面状態を保ったままオロル処理を施すことで、
表面の清浄性が維持され、結果として抗菌性が高まる可能性が考えられます。
■ オロル処理との関係
オロル処理は、ステンレス表面の不動態皮膜(酸化皮膜)を成長させる処理であり、
・表面に異物を付着させない
・皮膜が剥がれない
・表面構造を大きく変えない
という特長があります。
そのため、電解研磨で得られた平滑な表面状態を損なわずに仕上げることが可能です。
■ 注意点
抗菌性の程度は、
・表面粗さ
・使用環境
・清掃・洗浄条件
などによって左右されます。
また、すべてのオロル処理製品が抗菌性を保証するものではありません。
抗菌性を重視する用途では、前処理条件や仕上げ仕様の検討が重要となります。