SUS309Sとはなんですか?
SUS309Sは、耐熱性と耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼の一種です。
この材料は、特に高温環境での使用を前提として設計されており、JIS規格に基づいています。
主な特徴
高い耐熱性: SUS309Sは、クロム(Cr)とニッケル(Ni)の含有量がSUS304よりも多く、特に高温環境での使用に耐える材料です。温度が高い状況でも酸化しにくいため、耐熱部品や高温機器に適しています。
耐酸化性: 高温でも耐酸化性に優れており、1000℃を超えるような温度でも使用が可能です。これにより、ボイラー、焼却炉、熱交換器などの装置で使用されます。
成分の特徴: SUS309Sは、クロム含有量が約22〜24%、ニッケル含有量が約12〜15%と、標準的なステンレス鋼よりも多くの合金成分が含まれています。これにより、より高い耐食性と耐熱性が確保されています。
加工性: 一般的なオーステナイト系ステンレス鋼と同様に、優れた加工性を持っています。冷間加工や溶接も可能で、さまざまな形状に成形することができます。
用途
SUS309Sは、特に高温環境や過酷な条件下で使用されることが多く、以下のような分野で利用されます:
高温機器(ボイラー、焼却炉、加熱炉)
排ガス処理装置
化学プラントや石油化学設備
熱交換器や配管
自動車の排気系部品
要するに、SUS309Sは、主に高温下での耐久性と耐食性が求められる環境で使用される、特別なステンレス鋼です。