SUS316Lとはなんですか?
SUS316Lは、ステンレス鋼の一種で、特に耐食性と耐熱性に優れた材料です。具体的には、オーステナイト系のステンレス鋼で、主成分は鉄、クロム、ニッケルです。ここで「316L」の「L」は「低炭素(Low Carbon)」を意味しており、炭素含有量が0.03%以下に抑えられていることを示します。この低炭素化により、溶接などの熱加工時に発生する炭化物の析出が抑えられ、耐食性がさらに向上しています。
主な特徴:
耐食性:塩水や酸に対して非常に強い耐食性を持つため、海洋環境や化学工場などでよく使われます。
耐熱性:高温環境下でも優れた性能を発揮し、酸化や腐食に強いです。
機械的性質:強度が高く、延性にも優れています。
主な用途:
化学プラントの配管や容器
医療機器(生体材料としても使用される)
食品加工装置
海洋環境に使用される機器
SUS316Lは、優れた耐腐食性や加工特性を持つことから、幅広い産業で使用されているステンレス鋼の一種です。