SUS420とはなんですか?
SUS420は、日本工業規格(JIS)で定められているステンレス鋼の一種です。特定の特性を持つことから、「切る」「削る」といった用途で広く活用されています。
1.SUS420の基本と分類
基本的な定義
JIS規格:日本工業規格(JIS)に規定されているステンレス鋼材です。
主成分:約13%のクロム(Cr)を含有しています。
主な特徴:高い強度と適度な耐食性を兼ね備えています。
マルテンサイト系ステンレス鋼
SUS420は、マルテンサイト系ステンレス鋼というグループに分類されます。このグループの最大の特徴は、熱処理(焼入れ・焼戻し)によって硬度を大幅に向上させられる点にあります。この性質により、耐摩耗性が非常に高くなります。
2.SUS420の主な特性と用途
高い硬度と耐摩耗性
SUS420は焼入れを行うことで非常に高い硬度を得られるため、優れた耐摩耗性を発揮します。この特性から、次のような用途に最適です。
刃物類:ナイフ、包丁、メスなどの医療用刃物
手動工具:ドライバー、ペンチ、スパナなど
精密部品:各種金型、軸、シャフト
マルテンサイト系ステンレス鋼の重要な注意点として、「硬化と耐食性のトレードオフ」があります。
焼入れによる硬化: 硬度を上げるために焼入れを行うと、金属組織が変化し、耐食性がわずかに低下する傾向があります。
用途の選択:そのため、SUS304やSUS316のようなオーステナイト系ステンレス鋼ほど高い耐食性は求められず、「硬さ」が優先される用途(例:工具、金型)に一般的に用いられます。高い耐食性が必要な環境(例:海水に触れる場所)には向かない場合があります。
SUS420のバリエーション(SUS420J1とSUS420J2)
SUS420には、SUS420J1やSUS420J2といったいくつかのバリエーションが存在します。
これらの違いは、主に炭素(C)などの微量な成分調整によるものであり、その結果として硬度や靭性(ねばり強さ)が異なります。
SUS420J1:比較的高い靭性を持ち、一般的な刃物などに使用されます。
SUS420J2:J1よりもさらに高い硬度が得られ、硬さが重視される精密部品や金型などに使用される傾向があります。
用途や要求される性能に合わせて、適切な種類のSUS420を選ぶことが重要です。
========================================
オロルはステンレスのメイクアップアーティストです。
単価以上の付加価値を提供することが可能です。
オロルの技術「ORORU®処理」はSUS304、SUS316と相性が良いです。
ステンレスの発色を検討されている方はこちらまでお問い合わせください。
https://ororu-inc.co.jp/contact/
ORORU処理®の技術概要はこちら
https://ororu-inc.co.jp/ororu-tech/
========================================