オロル処理の価格は、製品の仕様や処理条件によって異なるため、一律の価格設定は行っておりません。
そのため、内容をお伺いしたうえで、個別にお見積もりを提出しております。

料金は主に、
・処理時間
・処理工数
・1回あたりの処理量(サイズ・数量・形状)
などの条件により変動します。
また、発色の種類や仕上がりの要求レベルによっても、処理条件が異なる場合があります。

まずは、
・材質(SUS種)
・サイズ・形状
・数量
・用途や使用環境
などをお知らせいただければ、最適な処理条件を確認のうえ、ご提案いたします。

オロル処理は、意匠性と機能性を両立する表面処理として、
製品の付加価値向上に寄与します。
ご検討段階でも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。

オロル処理によって形成される酸化膜の膜厚は、約100nm~300nm(ナノメートル)の範囲です。
これは髪の毛の太さ(約80,000~100,000nm)と比べても極めて薄い膜であり、
オロル処理が素材の質感や寸法精度をほとんど変えない表面処理であることを示しています。

この酸化膜は、めっきのように金属を「付加」する層ではなく、
ステンレス素材そのものの表面が化学的に変化して形成される皮膜です。
膜厚の違いによって光の干渉状態が変化し、色味の違いとして発色が生じます。

膜厚が100~300nmという非常に薄い領域で制御されているため、
・精密部品
・嵌合部品
・建築・意匠部材
など、寸法精度が求められる用途にも適用可能です。

また、この膜厚は均一性が高く、外観品質の安定や再処理のしやすさにも寄与しています。
発色や用途に応じた膜厚制御については、個別にご相談ください。

オロル処理は、ステンレス(SUS)素材の表面に新たな金属皮膜を付加する処理ではなく、
素材表面に形成される極薄の酸化皮膜によって発色する表面処理です。
そのため、表面の硬さや耐摩耗性は、SUS素材そのものと同等となります。

めっきのように硬質な層を「のせる」処理ではないため、
擦れや接触によって傷が入った場合には、傷ついた部分の発色が抜け、下地のステンレス色が現れます。
これは皮膜の剥離ではなく、発色を担う酸化皮膜が局所的に損なわれるために起こる現象です。
なお、オロル処理は再処理が可能であり、
再処理を行うことで発色を回復させることができます。
その際の寸法変化は、約0.5ミクロン程度の減肉にとどまり、
多くの装飾部材や設備部品において、実用上ほとんど影響のないレベルです。

この特性から、オロル処理は
・意匠性を重視する部材
・常時摩耗が発生しない箇所
・建築・設備・装飾用途
などに適した表面処理として採用されています。

摩耗条件が厳しい用途については、使用環境を踏まえた上でのご提案が可能ですので、事前にご相談ください。

オロル処理は、ステンレス表面に形成された安定した酸化皮膜によって発色する表面処理であり、日常的な清掃やメンテナンスに使用される薬品に対して、一定の耐薬品性を有しています。

中性洗剤やアルコール(エタノール等)による拭き取り・洗浄については、
通常の使用条件下であれば外観上の変色や劣化はほとんどありません。

一方で、漂白剤(次亜塩素酸系)や、
酸性・アルカリ性の強い洗浄剤を使用した場合、
表面の酸化皮膜に影響を与え、発色の濃淡変化や色味の変化が生じる恐れがあります。
これは塗膜の剥離や腐食ではなく、酸化皮膜が化学的に変化することによる現象です。

そのため、オロル処理製品の清掃・メンテナンスには、
・中性洗剤
・アルコール拭き
を基本とし、強い薬品の使用は避けていただくことを推奨しています。

薬品洗浄を伴う使用環境や、医薬・食品関連設備などへの適用については、
使用薬剤の種類・濃度・接触時間により影響が異なるため、事前のご相談をおすすめしております。

オロル処理は、ステンレス表面に形成される極めて安定した酸化皮膜によって発色する表面処理のため、通常使用環境においては高い耐熱性を有しています。目安として、約200℃程度までの加熱であれば、外観上の色変化はほとんど発生しません。

一方で、300℃前後を超える高温環境では、表面の酸化皮膜の状態が徐々に変化し、
発色の濃淡が変わったり、色味が移ろうなどの緩やかな変色が生じる場合があります。
これはめっきの剥離や劣化ではなく、酸化皮膜の構造変化による自然な現象です。

そのため、オロル処理は
・装飾用途
・建築部材
・設備配管やカバー類
など、常時高温にさらされない用途において、意匠性と機能性を安定して発揮します。

高温条件下での使用が想定される場合は、使用温度や環境に応じた事前のご相談をおすすめしております。

オロル処理そのものが抗菌剤を付与する処理ではありませんが、
鏡面仕上げに近い状態まで電解研磨を行い、その後に発色処理を施した場合、抗菌性を高める可能性があります。

■ 抗菌性が期待できる理由

抗菌性は、主に表面状態(粗さ・凹凸)に大きく影響されます。
電解研磨を行うことで、

・表面の微細な凹凸が減少する

・汚れや菌が付着・滞留しにくくなる

・洗浄性が向上する

といった効果が得られます。

その鏡面に近い平滑な表面状態を保ったままオロル処理を施すことで、
表面の清浄性が維持され、結果として抗菌性が高まる可能性が考えられます。

■ オロル処理との関係

オロル処理は、ステンレス表面の不動態皮膜(酸化皮膜)を成長させる処理であり、

・表面に異物を付着させない

・皮膜が剥がれない

・表面構造を大きく変えない

という特長があります。
そのため、電解研磨で得られた平滑な表面状態を損なわずに仕上げることが可能です。

■ 注意点

抗菌性の程度は、

・表面粗さ

・使用環境

・清掃・洗浄条件

などによって左右されます。
また、すべてのオロル処理製品が抗菌性を保証するものではありません。
抗菌性を重視する用途では、前処理条件や仕上げ仕様の検討が重要となります。

オロル処理を施すことで、ステンレス鋼(SUS)素材単体と比較して、2倍以上の耐食性向上が期待できます。
もともとステンレスは耐食性に優れた金属ですが、オロル処理により、その性能をさらに高めることが可能です。

■ 耐食性が向上する理由

ステンレス鋼の耐食性は、表面に形成される不動態皮膜(酸化皮膜)によって保たれています。
オロル処理では、この不動態皮膜を意図的かつ均一に成長させるため、

・皮膜がより厚く、安定した状態になる

・外部環境から金属素地を守るバリア性が向上する

・腐食の起点となりやすい微細な欠陥が抑制される

といった効果が得られます。

その結果、SUS素材そのままの状態と比べて、2倍以上の耐食性向上が確認されています。

■ 意匠性と耐食性の両立

オロル処理は、色を付けるためだけの処理ではなく、耐食性の向上という機能的な価値も併せ持っています。
意匠性を付与しながら、素材本来の特長である耐久性をさらに高められる点が、オロル処理の大きな特長です。

■ 適した用途

耐食性の向上により、

・屋外環境

・湿気の多い場所

・衛生管理が求められる設備

など、腐食リスクの高い環境での使用にも適しています。

オロル処理は、紫外線による色の変化はありません。
耐候性試験などによる性能確認を実施しており、2000時間の試験においても色調の変化がないことを確認しています。

■ 紫外線の影響を受けにくい理由

オロル処理の発色は、
顔料や染料による着色ではなく、ステンレス鋼表面に形成された不動態皮膜(酸化皮膜)の膜厚による光の干渉現象です。

そのため、

・紫外線による分解・退色が起こらない

・有機物の劣化による色あせがない

・皮膜自体が化学的に安定している

といった特長があり、長期間紫外線にさらされても色が変化しにくい構造となっています。

■ 試験による性能確認

オロル処理では、

・耐候性試験

・紫外線照射を含む各種環境試験

などを実施し、2000時間の性能確認試験においても、外観上の色変化がないことを確認しています。
これにより、屋内はもちろん、屋外用途においても安定した色調を維持できることが裏付けられています。

■ 注意点

紫外線による影響はありませんが、

・強い摩耗

・衝撃

・表面が削れるような使用環境

では、酸化皮膜が物理的に損傷し、色が変わったように見える場合があります。
これは紫外線劣化ではなく、機械的な影響によるものです。

オロル処理による発色は、屋内外を問わず、通常の使用環境において色の変化はありません。
これは、オロル処理が塗装やめっきのように表面に別の層を付加する処理ではなく、ステンレス鋼そのものの不動態皮膜(酸化皮膜)を成長させて発色させているためです。

■ 色が変化しにくい理由

オロル処理の色は、

・顔料や染料による着色ではない

・紫外線による分解や退色が起こらない

・酸化皮膜自体が化学的に安定

といった特性を持っています。
そのため、日射・風雨・温度変化などの一般的な屋外環境にさらされても、色あせや変色が起こりにくいのが特長です。

■ 塗装・めっきとの違い

塗装や一部の表面処理では、

・紫外線による退色

・塗膜劣化による色ムラ

が発生することがありますが、オロル処理ではそのような経時変化は基本的にありません。
発色は光の干渉現象によるものであり、時間の経過によって色素が劣化することがないためです。

■ 注意点

耐候性に優れている一方で、

強い摩耗

衝撃

表面が削れるような環境

では、酸化皮膜が物理的に損傷し、色が変わったように見える場合があります。
これは耐候性ではなく、機械的な影響によるものです。

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