材質やサイズによって対応できるものが異なります。下の対応表をご確認ください。
| シリーズ | ORORUⅡ | ORORUⅢ | ORORUⅣ |
| サイズ | W3030×H1220 ×D400mm | W3030×H1220 ×D400mm | W350×H350mm T2mm以上(平面物) Φ200mm以上(パイプ形状) |
| 色 | 23色 | 23色 | 23色 |
| 形状 | 指定なし | 指定なし | 平面物 パイプ形状(要相談) |
ORORU®材質対応表
オーステナイト系
| SUS301 | SUS303 | SUS304 | SUS316L |
| 〇 | △ | ◎ | ◎ |
フェライト系
マルテンサイト系
◎…均一な発色が可能 〇…概ね均一な発色が可能 △…色が限定される場合やムラになる場合あり
マルテンサイト系は黒化色となります。
■ 注意事項
・素材の成分、表面仕上げ、形状によって、発色の見え方が異なる場合があります
・同一材質でもロット差により色味が変わることがあります
・試作対応も可能ですので、量産前の確認をおすすめしています
材質・サイズ・形状により最適な処理方法が異なります。
ご不明点や適用可否については、CONTACT(お問い合わせフォーム)よりお気軽にご相談ください。
オロル処理は多くのステンレス鋼に適用可能ですが、鋼種によって発色の可否や色の幅に違いがあります。
これは、ステンレス鋼の成分や金属組織の違いにより、不動態皮膜の成長の仕方が異なるためです。
■ オーステナイト系ステンレス(SUS304、SUS316など)
オーステナイト系ステンレスは、オロル処理に最も適した鋼種で、全般的に処理が可能です。
不動態皮膜が均一に成長しやすく、膜厚のコントロールもしやすいため、安定した発色と幅広いカラーバリエーションが得られます。
意匠性を重視する用途や、色の再現性が求められる製品に多く採用されています。
■ フェライト系ステンレス(SUS430など)
フェライト系ステンレスもオロル処理は可能ですが、発色できる色は限定的になります。
これは、オーステナイト系に比べて不動態皮膜の成長が穏やかで、膜厚の変化幅が小さいためです。
そのため、淡色系や落ち着いた色調が中心となり、鮮やかな色合いの再現は難しい傾向があります。
■ マルテンサイト系ステンレス(SUS410、SUS420など)
マルテンサイト系ステンレスについては、処理自体は可能な場合もありますが、黒っぽくなる傾向があります。
これは、炭素量が多く、組織構造の影響で酸化皮膜が均一に成長しにくいため、干渉色として明確な色調が現れにくいことが理由です。
そのため、意匠目的でのカラー表現には適さないケースが多く、事前の評価やテスト処理が重要となります。
オロル処理は、ステンレス鋼(SUS)が本来持つ不動態皮膜を成長させる表面処理技術です。
酸化力の強い特殊な薬液を用いることで、ステンレス表面に自然に形成されている酸化皮膜を、均一かつ安定的に厚く成長させます。
通常、ステンレス鋼の表面には約10nm(ナノメートル)程度の非常に薄い透明な不動態皮膜が存在しています。この皮膜があることで、ステンレスは高い耐食性を発揮しています。
オロル処理では、この不動態皮膜をさらに成長させ、膜厚が約100nm前後になると、人の目には「色が付いた」ように見える状態になります。
しかし、実際に顔料や染料で着色しているわけではありません。
見えている色は、皮膜そのものの色ではなく、光の干渉現象によるものです。
成長した透明な酸化皮膜に光が当たると、
・皮膜表面で反射する光
・皮膜内部を通り、金属表面で反射して戻ってくる光
これらの光が重なり合い、特定の波長の光が強調されることで色として認識されます。
この現象を干渉色と呼びます。
身近な例としては、シャボン玉や油膜が挙げられます。
シャボン玉の膜自体は透明ですが、光が当たると虹色に見えます。
オロル処理もこれと同じ原理で、透明な薄膜と光の相互作用によって発色しているのです。
このため、オロル処理の発色は
・表面に異物を付着させない
・膜が剥がれない
・ステンレス本来の耐食性を損なわない
といった特長を持ち、意匠性と機能性を両立した表面処理として活用されています。