Q&A

ステンレス鋼の種類は、種類やサイズ、仕様、数量、市場などによって大きく異なります。

代表的なステンレス鋼種の種類(日本円)を示しますが、

これは目安であり、実際の価格は常に変動する可能性があります。(弊社調べ)

SUS304: 約650〜850円/kg

SUS316: 約950〜1,300円/kg

SUS430: 約450〜650円/kg

SUS420J2: 約600〜800円/kg

SUS310S: 約1,600〜2,200円/kg

これらの価格は、一般的な厚さや幅の板材の価格帯であり、

仕様や加工によって価格は変動することがあります。

正確な価格については、材料メーカーや販売業者に問い合わせることが必要です。

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オロルはステンレスのメイクアップアーティストです。
単価以上の付加価値を提供することが可能です。

オロルの技術「ORORU処理®」はSUS304、SUS316と相性が良いです。 
ステンレスの発色を検討されている方はこちらまでお問い合わせください。

https://ororu-inc.co.jp/contact/ 

ORORU®処理の技術概要はこちら https://ororu-inc.co.jp/ororu-tech/

ネジなどの事例はこちら https://ororu-inc.co.jp/case_study/
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SUS304は、ステンレス鋼のなかで最も代表的かつ広く使用されている鋼種であり、「オーステナイト系ステンレス鋼」に分類されます。
優れた耐食性、耐熱性、そして良好な機械的性質をバランス良く備えているため、「ステンレスの王様」とも呼ばれ、多岐にわたる分野で活用されています。

1.SUS規格と基本情報
JIS規格の呼称 SUS304(Steel Use Stainlessの略)
系統 オーステナイト系ステンレス鋼
特徴 非磁性(磁石につかない)、優れた加工性、溶接性
別名 304ステンレス鋼、18-8ステンレス
冷間加工を加えることで、わずかに磁性を帯びる場合があります。

2.主要な成分と特性
SUS304の基本的な特性を決定づけているのは、その成分比率です。
クロム (Cr)約18% 表面に強固な不動態皮膜を形成し、耐食性(錆びにくさ)を飛躍的に高めます。ニッケル (Ni) 約8% オーステナイト組織を安定させ、強度、靭性(粘り強さ)、加工性を向上させます。
この「18%のクロムと8%のニッケル」の組成(通称「18-8ステンレス」)により、他の鋼種よりも高いレベルで以下の優れた性質を発揮します。 高い耐腐食性 一般的な環境や水濡れに対して優れた耐久性を持ちます。
耐熱性 比較的高い温度環境でも安定した強度と特性を保ちます。
良好な加工性 深絞りや曲げ加工などの複雑な成形がしやすく、製品の製造に適しています。

3.主な用途 その汎用性と信頼性の高さから、SUS304は私たちの身の回りのものから産業設備まで、幅広い分野で使用されています。

厨房・食品加工設備:キッチンシンク、調理器具、食品・飲料タンク、食品加工機器
建築・構造材: 建築物の内外装、手すり、給湯設備、配管
化学・医療分野: 薬液タンク、医療機器、理化学機器
機械部品 :ボルト、ナット、ねじ、自動車部品など、高い信頼性が求められる部品

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SUS316は「サビに極めて強い」オーステナイト系ステンレス鋼です。SUS316は、ステンレス鋼の中でも特に耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼として広く知られています。日本のJIS規格(日本工業規格)に基づく分類で、標準的なSUS304に「モリブデン(Mo)」が加えられているのが最大の特長です。このモリブデンのおかげで、SUS304では対応が難しい厳しい腐食環境でも高い性能を発揮します。 

【3つの主要な特徴】

特徴詳細SUS304との違い                                            1. 圧倒的な耐食性クロム(Cr)とニッケル(Ni)に加え、モリブデン(2〜3%)を含有しています。これにより、塩化物イオン(海水や塩分)による孔食(点状の腐食)に対する耐性が格段に向上しています。モリブデンの有無が決定的な差です。  

2. 高い耐熱性と強度高温下でも変質しにくく、安定した強度を保ちます。ボイラーや熱交換器など、温度変化や熱負荷がかかる環境での使用に適しています。優れた耐食性と耐熱性を両立しています。

3. 優れた加工性と溶接性オーステナイト系特有の粘り強さがあり、比較的加工や溶接がしやすく、様々な形状への成形が可能です。製造プロセスにおいて扱いやすい材料です。

【主な用途】

なぜSUS316が選ばれるのか?SUS316は、腐食リスクの高い環境下で「長期的な耐久性」が求められる場面で選ばれます。

船舶・海洋設備: 海水環境における高い防錆性が必要な部品。

化学工業設備: 酸やアルカリなどの薬品を扱うタンク、配管、ポンプ。

食品加工・医療設備: 衛生管理が厳しく、頻繁な洗浄(塩分を含む洗剤など)が必要な機器。

沿岸地域の建築材: 塩害対策が必要な場所の外装や構造物。

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SUS430は、日本の鉄鋼工業協会(日本鉄鋼連盟)が定義する、ステンレス鋼の合金です。

この合金は、主に耐食性が求められる一般的な用途に使用されるステンレス鋼の合金です。

SUS430に関するいくつかの重要な情報を提供します。

主な特性と用途: SUS430はフェライト系ステンレス鋼のステンレスであり、クロム(Cr)含有量が17%以上で、鉄(Fe)を主成分とする合金です。

この高いクロム含有量により、耐腐食性が向上し、酸や湿気などの環境に対して比較的良好な耐久性を持ちます。

一般的な用途として、家庭用品、食器、キッチン用品、自動車部品、建築材料など、耐食性が必要な製品に広く使用されています。

なお、SUS430は他の一般的なステンレス鋼(例:SUS304)に

それに比べて耐食性がやや劣っており、特にとんでもない環境下での使用には注意が必要です。

主な特徴: 耐腐食性: 高いクロム含有量により、酸化や腐食から保護される特性を持ちますが、

他のステンレス鋼合金(例:SUS316)と比較すると、耐食性が劣ることがあります。

磁性: SUS430はフェライト相を持つため、磁性を持ちます。

これは、一部の特定の用途で有用な特性とされることがあります。

加工性:SUS430は一般的に加工しやすく、切削、曲げ、溶接などの加工が行いやすい特性を持ちます。

ただし、SUS430にはいくつかの懸念もあります。高温環境下での耐酸化性が弱く、一部の化学的な環境や塩分濃度の高い環境では耐食性が低下することがあります。

使用環境に合わせて材料を検討する際には注意が必要です。 なお、工業規格や合金の指定は時間とともに変わることがあるため、最新の情報を入手する際には最新の規格や考え方を確認することをお勧めします。

SUS444は、ステンレス鋼の一種で、金属組織がフェライトを主体とするフェライト系ステンレス鋼に分類されます。

特徴的な化学成分
SUS444は、特に以下の主要合金を多く含んでいます。
クロム(Cr): 約18%と高い含有率で、優れた耐食性の基本を構築しています。
モリブデン(Mo):約2%程度含まれており、特に塩化物環境下における耐孔食性(点状に腐食する現象への耐性)を大幅に向上させています。

組織構造
SUS444はフェライト系に属するため、一般的なオーステナイト系ステンレス鋼(例:SUS304)とは異なり、磁性(磁石に引き寄せられる性質)を持っています。

SUS444の主な特性
SUS444が特定の用途で重用される要因となる主要な特性は以下の通りです。

高い耐食性
モリブデンの添加により、酸性環境や塩分を含む環境において、標準的なステンレス鋼を上回る非常に高い耐久性を発揮します。特に、水に含まれる塩化物イオンなどによる孔食(点腐食)に対する抵抗力が強いことが最大の特長です。 

低熱膨張率と耐熱性
フェライト系ステンレス鋼特有の性質として、熱による膨張率が低いという特徴があります。これにより、温度変化が激しい環境下でも変形が少なく、寸法安定性に優れています。また、比較的高温環境でも安定した性能を維持できます。

良好な加工性
他のフェライト系ステンレス鋼と比較して、溶接後の耐粒界腐食性が良好であり、溶接用途にも対応可能です。

SUS444の用途例
高い耐食性と低熱膨張性という特性から、特に厳しい環境下での耐久性が求められる分野で活用されています。

給湯器・ボイラーなどの熱交換器部品 :水質による腐食に強く、熱サイクルによる変形が少ないため。
自動車の排気系部品:高温環境での安定性と、排気ガス中の腐食成分に対する耐久性が高いため。
海岸地域・塩害地域の建築外装材:潮風に含まれる塩分に対する耐性が非常に高いため。          
化学プラントなどの腐食性液体を扱う設備:様々な腐食環境に対応できる汎用性の高さがあるため。

 

SUS420は、日本工業規格(JIS)で定められているステンレス鋼の一種です。特定の特性を持つことから、「切る」「削る」といった用途で広く活用されています。

1.SUS420の基本と分類
基本的な定義
JIS規格:日本工業規格(JIS)に規定されているステンレス鋼材です。
主成分:約13%のクロム(Cr)を含有しています。
主な特徴:高い強度と適度な耐食性を兼ね備えています。

マルテンサイト系ステンレス鋼
SUS420は、マルテンサイト系ステンレス鋼というグループに分類されます。このグループの最大の特徴は、熱処理(焼入れ・焼戻し)によって硬度を大幅に向上させられる点にあります。この性質により、耐摩耗性が非常に高くなります。

2.SUS420の主な特性と用途
高い硬度と耐摩耗性
SUS420は焼入れを行うことで非常に高い硬度を得られるため、優れた耐摩耗性を発揮します。この特性から、次のような用途に最適です。
刃物類:ナイフ、包丁、メスなどの医療用刃物
手動工具:ドライバー、ペンチ、スパナなど
精密部品:各種金型、軸、シャフト

マルテンサイト系ステンレス鋼の重要な注意点として、「硬化と耐食性のトレードオフ」があります。
焼入れによる硬化: 硬度を上げるために焼入れを行うと、金属組織が変化し、耐食性がわずかに低下する傾向があります。
用途の選択:そのため、SUS304やSUS316のようなオーステナイト系ステンレス鋼ほど高い耐食性は求められず、「硬さ」が優先される用途(例:工具、金型)に一般的に用いられます。高い耐食性が必要な環境(例:海水に触れる場所)には向かない場合があります。

SUS420のバリエーション(SUS420J1とSUS420J2)
SUS420には、SUS420J1やSUS420J2といったいくつかのバリエーションが存在します。
これらの違いは、主に炭素(C)などの微量な成分調整によるものであり、その結果として硬度や靭性(ねばり強さ)が異なります。
SUS420J1:比較的高い靭性を持ち、一般的な刃物などに使用されます。
SUS420J2:J1よりもさらに高い硬度が得られ、硬さが重視される精密部品や金型などに使用される傾向があります。
用途や要求される性能に合わせて、適切な種類のSUS420を選ぶことが重要です。

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SUS329J3Lは、極めて高い強度と優れた耐食性を両立させた特殊なステンレス鋼材で、特に過酷な環境下での使用を目的として開発されました。
分類と「L」の意味
二相ステンレス鋼(デュプレックスステンレス鋼)
SUS329J3Lは、フェライト相とオーステナイト相という2種類の金属組織をほぼ同量(二相構造)で持つステンレス鋼です。このため、「二相ステンレス鋼(Duplex Stainless Steel)」に分類されます。
低炭素(L:Low Carbon)
SUS329J3Lは、ベースとなるSUS329J1のバリエーションです。
末尾の「L」はLow Carbon(低炭素)を意味し、炭素含有量が意図的に低く抑えられています。
利点: 炭素量が低いため、溶接や熱処理を行った際に、腐食の原因となる炭化物が結晶の境界(粒界)に析出しにくくなります。これにより、耐粒界腐食性が大幅に改善され、溶接後の部材の耐食性が向上します。


SUS329J3Lの主な特徴
二相構造を持つSUS329J3Lは、一般的なステンレス鋼(SUS304などのオーステナイト系)よりも優れた特性を多数持っています。

高い耐食性  クロム(Cr)やモリブデン(Mo)などの成分が高いため、オーステナイト系と同等以上の優れた耐食性を持つ。特に塩化物環境や酸性環境に強い。
高強度:通常のオーステナイト系ステンレス鋼(例:SUS304)の約2倍の降伏強度を持つ。フェライト相の特性により高い強度が得られるため、部材の薄肉化が可能になる。
優れた延性:フェライト相がもたらす高強度と、オーステナイト相がもたらす高い延性(ねばり)を併せ持つ。2つの組織がバランスを取るため、破壊に対する抵抗力が強い。
耐応力腐食割れ性:オーステナイト系ステンレス鋼が弱点とする応力腐食割れに対する耐性が極めて良好。フェライト相の存在により、この現象が抑制される。

主な用途
SUS329J3Lは、その強力な耐食性と高強度から、高い信頼性が求められる過酷な環境で広く採用されています。

化学プラント:塩化物や酸を扱う化学反応槽、貯蔵タンク、配管
海洋構造物:船舶、海洋プラットフォーム、海中ポンプなど、塩水環境にさらされる設備
石油・ガス産業:高圧や腐食性の高い流体を扱う石油精製およびガス処理設備
製紙・パルプ産業:腐食性のある薬品を使用するプロセス機器
熱交換器:高温・高圧下での使用が想定される熱交換設備

優れた保温・保冷性能
ステンレスは熱を通しにくい性質を持っており、真空断熱構造と組み合わせることで、長時間の保温・保冷が可能になります。夏は冷たい飲み物を、冬は温かい飲み物を適温でキープできます。

耐久性が高い
ステンレス鋼は非常に丈夫で衝撃に強く、落としても割れにくいため、アウトドアや通勤・通学にも安心して使用できます。

衛生的でサビにくい
ステンレスは耐食性が高くサビに強いため、繰り返し使っても清潔さを保てます。また、においや色移りもしにくいので、飲み物の味を損ないません。

繰り返し使えてエコ
ペットボトルや紙コップの代わりに使うことで、ごみ削減や資源節約に貢献。環境意識の高まりとともに、ステンレス水筒の需要も増えています。

耐久性:錆びにくく、へこみにくい。長く使える。
衛生的:表面が滑らかで、汚れやにおいがつきにくく洗いやすい。
保温性・余熱調理:多層構造なら熱ムラが少なく、じんわり火が通る。煮込み料理や無水調理にも◎
見た目:美しい金属光沢で高級感あり。キッチン映えするデザインが多い。
オール熱源対応:IH・ガス・ラジエントヒーターなどに対応。

高い耐久性:錆びにくく、傷や変形に強いため長寿命。金属ヘラもOK。
衛生的:表面が滑らかでにおいや汚れがつきにくく、洗いやすい。
高温調理に強い:高火力に耐えられるので、焼き色をしっかりつけたい料理に最適。
反応しにくい:酸やアルカリに強く、トマトやレモンなどの食材でも安心して使える。
見た目が美しい:メタリックな質感がスタイリッシュ。キッチン映え◎。

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