Q&A
1.識別性・認識性の向上 色には、物事を瞬時に区別し、認識させる力があります。これは最も基本的な、そして非常に重要な色の役割です。
2. 情報伝達とコミュニケーション 色は言葉や文字以上に、直感的かつ迅速に情報を伝達する手段となります。 感情や心理の表現 赤: 情熱、危険、緊急性、停止 青: 信頼、冷静、清潔感、安らぎ 緑: 自然、安堵、成長、環境 黄: 注意、幸福、明るさ これにより、私たちは色を見るだけで、その対象が持つ意味合いや、取るべき行動を無意識のうちに理解します。
データの可視化 グラフや地図などで色を用いることで、複雑なデータを視覚的に理解しやすくし、傾向やパターンを素早く把握できるようにします。
3. ブランドイメージと美的価値の向上 企業や製品にとって、色はブランディングの重要な要素であり、消費者の購買意欲を左右する要因にもなります。
4. 快適性・環境調整 色は、私たちの心理や生理に影響を与え、特定の環境下での快適性を向上させる役割も果たします。
心理的効果 部屋の色が落ち着いたトーンであればリラックスできたり、暖色系の色であれば暖かさを感じたりするなど、色によって気分が左右されます。
環境への適応 屋外の公園設備や遊具にカラフルな色を用いることで、子供たちの遊び心を刺激し、活気のある空間を演出します。
5. 耐久性・機能性の付与 (特にオロル®︎処理の場合)「ORORU®︎処理」のように、色を付けるプロセス自体が素材の機能性を向上させるケースもあります。
保護膜としての役割 構造色を発現させる酸化皮膜は、同時にステンレスの耐食性を向上させたり、傷つきにくくしたりする保護膜としても機能します。
衛生面での利点 特定の処理によって、指紋がつきにくく、清掃しやすい表面にすることで、衛生面が重視される場所での利用価値を高めます。
このように、色をつけるという行為は、単なる表面的な装飾に留まらず、識別、情報伝達、ブランディング、感情への訴えかけ、そして機能性の向上といった多岐にわたる目的を持っています。
ORORU処理®を施した製品の性能を長期間維持するためには、以下のメンテナンスが推奨されます。
1. 日常的な清掃 使用する洗剤:中性洗剤を使用してください。 清掃方法:柔らかい布やスポンジ(メラミン樹脂のスポンジも使用可)で表面を優しく拭き取ります。 避けるべきもの:研磨剤入りの洗剤や硬いブラシ、金属たわしは使用しないでください。 これにより、表面の光沢や抗菌性、防汚性を維持できます。
2. 酸・アルカリとの接触を避ける 酸性洗剤(pHが3以下))、あるいは、アルカリ性洗剤(弱アルカリ性(pH8-11)、強アルカリ性 (pH12-14))のような強い酸性あるいはアルカリ性物質と接触すると酸化皮膜が損傷し、色ムラ や性能低下の原因となる可能性があります。
3. 定期的な点検
表面の状態確認:傷や変色がないかを定期的にチェックしてください。
異常が見られた場合:製品の使用を一時停止し、専門業者またはオロル株式会社に相談することを おすすめします。
高さ1000mm以内が理想であるが、板厚によっては左右両端に約10mm幅の線跡が生じる。
※1000mmを超える場合、 左右両端の線跡に加え、上部にも線跡が付くか、または、上部に吊り穴を数ヵ所開ける必要がある。
ステンレス発色に光沢性を持たせる処理を施してます。 これにより、発色時に光輝性のある特徴的な色合いと色調の均一性をかもし出します。光の反射、屈折による干渉作用を使い、ステンレス表面に色を発する技術のため、光の当たり方(強さ、弱さ、角度など)により、様々な色彩変化を表現することが可能です。 塗装の色合いとは違った表現のため、意匠面に光沢性のあるあらたな変化を得ることができます。
ステンレス発色の光沢性と視認性を持たせる処理を施してます。 これによりオロルⅠに対して、光の反射、屈折による干渉作用を抑えることで、光沢性を抑えつつも明るさを維持し、光が当たった時や視る角度による色調の均一性や識別性を向上させています。
光の反射、屈折による干渉作用を抑えることで、光が当たった時の認識印象がどの角度からも明確です。 半光沢がもたらす効果で、光沢性や明るさをある程度維持しながらも色の識別が行いやすい、今までに体験したことのない意匠面の光沢を得ることができます。
ステンレス発色の光沢性を抑え、マットな印象を持たせる処理を施してます。 これによりオロルⅠ、Ⅱに対して、光の反射、屈折による干渉作用を完全に抑えることで、色にマットな印象を与え色調の均一性や識別性を大きく向上させています。
光の反射、屈折による干渉作用を大きく抑えることで、光が当たった時に視る色の認識印象がどの角度からもさらに明確です。 マットな光沢がもたらす効果で、金属とは思えない落ち着いた印象や、温かみのある色調を得ることが可能です
ステンレス発色の光沢性と視認性を持たせながら、指紋付着性を抑えた処理を施しています。 これにより色調均一性や識別性の向上およびあらゆる環境下でクリーンな表面を維持します。
光沢がもたらす効果での、光沢性や明るさはオロルⅡと同様です。さらに、指紋や汚れが目立ちにくい清潔感とポケットの少ない凹凸で洗浄性に配慮しています。
ORORU処理は、金属表面に特殊な酸化皮膜を形成することで抗菌性や耐久性を付与する技術です。主にステンレス鋼といった金属素材に用いられ、その抗菌効果と環境への配慮から注目されています。
この技術の特徴は、化学的および物理的な改質によって、金属表面に抗菌性を持たせると同時に耐食性や防汚性を向上させる点にあります。
ORORU処理の仕組み
特殊酸化皮膜の形成
ORORU処理では、金属表面に安定した酸化皮膜を形成します。この皮膜は耐久性が高く、微生物が付着しにくい滑らかな表面を持つため、抗菌効果を発揮します。
環境に配慮したプロセス
ORORU処理は、有害な化学薬品の使用を抑えたプロセスであり、環境負荷が少ないのも特長の一つです。
抗菌効果のメカニズム
ORORU処理による抗菌性は、以下のようなメカニズムで働きます。
細菌の付着抑制
表面の酸化皮膜は微生物の付着を物理的に妨げ、増殖の足場を与えません。
表面の撥水性や防汚性
微生物が栄養分を取り込むことを難しくすることで、結果として抗菌環境を維持します。
ステンレスは耐久性や耐食性に優れた金属で、医療や食品加工、家庭用器具など幅広い分野で使用されています。近年、これに抗菌性を付加する表面処理技術が注目されています。抗菌性ステンレスは、細菌の増殖を抑えるとともに、衛生管理が求められる環境での利用が広がっています。
ステンレス表面処理の抗菌化手法 銀イオンの埋め込みステンレス表面に銀イオンを含むコーティングを施すことで抗菌性を付与します。
銀イオンは細菌の細胞膜を破壊したり、DNA合成を阻害する作用があり、広範囲の微生物に対して有効です。
酸化皮膜の形成 ステンレス表面を酸化処理して特殊な酸化皮膜を作る方法です。この皮膜は細菌が付着しにくい特性を持ち、抗菌効果を発揮します。
酸化皮膜は食品用や医療用のステンレスに適用されることが多く、安全性が高いのが特長です。
銅を含む合金層の形成 銅の抗菌特性を利用し、ステンレス表面に銅を含む薄い層を形成します。
銅は銀と同様に微生物の細胞機能を阻害し、抗菌効果を発揮します。
ナノ粒子コーティング 抗菌性を持つナノ粒子(銀、酸化チタン、酸化亜鉛など)をステンレス表面にコーティングする方法です。光触媒作用を持つ酸化チタンなどは、紫外線や可視光線を利用して抗菌効果を向上させることも可能です。
電解研磨処理 ステンレス表面を電解研磨することで微細な凹凸を除去し、滑らかで細菌が付着しにくい表面を作ります。この方法は抗菌効果を高めると同時に、美観や耐食性を向上させます。
耐久性と抗菌性の両立
ステンレス自体の耐久性に抗菌効果が加わることで、長期にわたる衛生環境を維持できます。
安全性
食品や医療分野で使用される場合、安全性が厳格に管理されており、人体に害を及ぼす物質が含まれない処理が行われます。
環境への配慮
抗菌処理されたステンレスは化学洗剤の使用を減らせるため、環境負荷を軽減することが可能です。
美観の維持
表面処理により汚れや変色が抑えられ、美しい外観を長く保つことができます。