Q&A

ステンレス発色に光沢性を持たせる処理を施してます。 これにより、発色時に光輝性のある特徴的な色合いと色調の均一性をかもし出します。光の反射、屈折による干渉作用を使い、ステンレス表面に色を発する技術のため、光の当たり方(強さ、弱さ、角度など)により、様々な色彩変化を表現することが可能です。 塗装の色合いとは違った表現のため、意匠面に光沢性のあるあらたな変化を得ることができます。

ステンレス発色の光沢性と視認性を持たせる処理を施してます。 これによりオロルⅠに対して、光の反射、屈折による干渉作用を抑えることで、光沢性を抑えつつも明るさを維持し、光が当たった時や視る角度による色調の均一性や識別性を向上させています。

光の反射、屈折による干渉作用を抑えることで、光が当たった時の認識印象がどの角度からも明確です。 半光沢がもたらす効果で、光沢性や明るさをある程度維持しながらも色の識別が行いやすい、今までに体験したことのない意匠面の光沢を得ることができます。

ステンレス発色の光沢性を抑え、マットな印象を持たせる処理を施してます。 これによりオロルⅠ、Ⅱに対して、光の反射、屈折による干渉作用を完全に抑えることで、色にマットな印象を与え色調の均一性や識別性を大きく向上させています。

光の反射、屈折による干渉作用を大きく抑えることで、光が当たった時に視る色の認識印象がどの角度からもさらに明確です。 マットな光沢がもたらす効果で、金属とは思えない落ち着いた印象や、温かみのある色調を得ることが可能です

ステンレス発色の光沢性と視認性を持たせながら、指紋付着性を抑えた処理を施しています。 これにより色調均一性や識別性の向上およびあらゆる環境下でクリーンな表面を維持します。

光沢がもたらす効果での、光沢性や明るさはオロルⅡと同様です。さらに、指紋や汚れが目立ちにくい清潔感とポケットの少ない凹凸で洗浄性に配慮しています。

ORORU処理は、金属表面に特殊な酸化皮膜を形成することで抗菌性や耐久性を付与する技術です。主にステンレス鋼といった金属素材に用いられ、その抗菌効果と環境への配慮から注目されています。

この技術の特徴は、化学的および物理的な改質によって、金属表面に抗菌性を持たせると同時に耐食性や防汚性を向上させる点にあります。

ORORU処理の仕組み
特殊酸化皮膜の形成
ORORU処理では、金属表面に安定した酸化皮膜を形成します。この皮膜は耐久性が高く、微生物が付着しにくい滑らかな表面を持つため、抗菌効果を発揮します。

環境に配慮したプロセス
ORORU処理は、有害な化学薬品の使用を抑えたプロセスであり、環境負荷が少ないのも特長の一つです。

抗菌効果のメカニズム
ORORU処理による抗菌性は、以下のようなメカニズムで働きます。

細菌の付着抑制
表面の酸化皮膜は微生物の付着を物理的に妨げ、増殖の足場を与えません。

表面の撥水性や防汚性
微生物が栄養分を取り込むことを難しくすることで、結果として抗菌環境を維持します。

ステンレスは耐久性や耐食性に優れた金属で、医療や食品加工、家庭用器具など幅広い分野で使用されています。近年、これに抗菌性を付加する表面処理技術が注目されています。抗菌性ステンレスは、細菌の増殖を抑えるとともに、衛生管理が求められる環境での利用が広がっています。 

                                                                                                       ステンレス表面処理の抗菌化手法                                    銀イオンの埋め込みステンレス表面に銀イオンを含むコーティングを施すことで抗菌性を付与します。
銀イオンは細菌の細胞膜を破壊したり、DNA合成を阻害する作用があり、広範囲の微生物に対して有効です。

酸化皮膜の形成                                            ステンレス表面を酸化処理して特殊な酸化皮膜を作る方法です。この皮膜は細菌が付着しにくい特性を持ち、抗菌効果を発揮します。
酸化皮膜は食品用や医療用のステンレスに適用されることが多く、安全性が高いのが特長です。

銅を含む合金層の形成                                          銅の抗菌特性を利用し、ステンレス表面に銅を含む薄い層を形成します。
銅は銀と同様に微生物の細胞機能を阻害し、抗菌効果を発揮します。

ナノ粒子コーティング                                               抗菌性を持つナノ粒子(銀、酸化チタン、酸化亜鉛など)をステンレス表面にコーティングする方法です。光触媒作用を持つ酸化チタンなどは、紫外線や可視光線を利用して抗菌効果を向上させることも可能です。

電解研磨処理                                              ステンレス表面を電解研磨することで微細な凹凸を除去し、滑らかで細菌が付着しにくい表面を作ります。この方法は抗菌効果を高めると同時に、美観や耐食性を向上させます。

耐久性と抗菌性の両立
ステンレス自体の耐久性に抗菌効果が加わることで、長期にわたる衛生環境を維持できます。

安全性
食品や医療分野で使用される場合、安全性が厳格に管理されており、人体に害を及ぼす物質が含まれない処理が行われます。

環境への配慮
抗菌処理されたステンレスは化学洗剤の使用を減らせるため、環境負荷を軽減することが可能です。

美観の維持
表面処理により汚れや変色が抑えられ、美しい外観を長く保つことができます。

ORORU処理は、金属表面に特殊な酸化皮膜を形成することで、抗菌性や耐久性、防汚性などを向上させる表面処理技術です。ステンレスといった金属素材に利用され、特に抗菌性の向上を目的とした用途で注目されています。

ORORU処理の主な特徴
抗菌性の向上                                              ORORU処理によって形成される酸化皮膜には、細菌が付着しにくく、増殖を抑える特性があります。 抗菌性試験では、大腸菌や黄色ブドウ球菌に対して高い抑制効果が確認されています。
                                                   耐久性と長期間の抗菌効果                                       酸化皮膜は化学的に安定で、長期間にわたる抗菌効果を発揮します。
耐食性も向上するため、過酷な環境下での使用が可能です。


滑らかで清潔な表面                                           ORORU処理により表面が滑らかになり、汚れや微生物の付着が物理的に防がれます。
汚れが付きにくいため、メンテナンスが容易で衛生管理が向上します。


環境に優しいプロセス                                          ORORU処理は、有害化学物質をほとんど使用せず、環境負荷を抑えた製造プロセスで行われます。
廃棄物や副産物が少ないため、持続可能な技術として注目されています。


多用途性                                               医療機器、食品加工設備、家庭用品、建材など、衛生的な環境が必要なあらゆる分野で活用されています。

SUS436Lは、フェライト系ステンレス鋼の一種で、主にクロムとモリブデンを含んでいます。この鋼種は、耐食性、耐熱性、加工性に優れており、特に塩化物や酸性環境での耐食性が高く、低炭素(L)化されています。

主な特徴:

耐食性:モリブデンを含んでいるため、塩害や酸性環境での耐食性が向上しています。SUS430などの一般的なフェライト系ステンレスよりも耐食性が高く、特に海岸地域や塩水にさらされる環境で優れた性能を発揮します。

低炭素(L):”L”は低炭素(Low Carbon)を示し、溶接後の耐粒界腐食(溶接部の腐食)に強く、溶接構造物に適しています。炭素含有量が少ないことで、溶接後も材料の耐食性が損なわれにくいです。

磁性:フェライト系ステンレス鋼なので、磁性を持ちます。

加工性:比較的成形加工がしやすく、自動車部品や建築材料などでの用途に向いています。

用途:

SUS436Lは、耐食性と加工性を必要とする環境でよく使用されます。自動車の排気系部品や、耐熱・耐食性が求められる建築材料、キッチン用品、家電製品の外装などに広く利用されています。また、海岸地域や塩化物を多く含む環境でも耐久性が高いことから、塩害対策が必要な場面でも使用されています。

SUS304J2は、SUS304を基に銅(Cu)を添加したオーステナイト系ステンレス鋼で、主に冷間加工に適した特性を持つ材料です。SUS304J1と同様に銅を添加して成形性を高めていますが、SUS304J2はさらに加工性や耐食性に優れており、特に複雑な成形加工が求められる用途に向いています。

1. SUS304J2の成分:

SUS304を基にして、**銅(Cu)**が添加されています。これにより、成形性や加工性が向上しています。 銅の含有量は、SUS304J1と同様に約1~2%で、加工特性に影響を与えています。

2. 主な特徴:

優れた成形性: SUS304J2は、銅の添加によって冷間加工がさらに容易になります。深絞りや曲げ加工に特に適しており、複雑な形状を持つ製品でも高い成形性を発揮します。

高い耐食性: SUS304と同等か、それ以上の耐食性を持ち、銅の影響で特定の酸性環境に対する耐性が強化されています。

加工硬化の抑制: 冷間加工後の加工硬化が少なく、成形後も適度な柔軟性を保つため、二次加工が必要な場合でも加工しやすいです。

溶接性: SUS304J2は溶接にも適しており、溶接後の機械的性質や耐食性が良好です。

3. 用途:

SUS304J2は、特に高い加工性や成形性が必要な場面で使用されます。代表的な用途は次のとおりです。

キッチン用品: シンクや調理器具など、複雑な形状を成形する製品。

自動車部品: 加工性が重要視される自動車の小型部品や内装材。

家庭用製品: 家電の部品、洗濯機や冷蔵庫の内部パーツ。

装飾材や建築材料: 美しい仕上がりと成形性が求められる装飾材。

化学設備: 腐食性の強い環境に耐えるための化学プラント用部品。

まとめ:

SUS304J2は、銅を添加することで成形性と耐食性をさらに強化したステンレス鋼で、特に複雑な加工や冷間加工に向いています。SUS304J1よりも冷間加工の性能が向上しており、家庭用品、キッチン製品、自動車部品など幅広い用途で使用されることが多いです。

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